リトルカブを75ccにボアアップ(その1)

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

普通自動二輪免許を取得できたので、リトルカブのエンジンをボアアップしました。

ボアアップキットの購入

私が購入したのは、キタコのライトボアアップキット75ccです。

88ccもありますが、50ccの規制から解放されるのが目的でしたし、できるだけ他の部分に負担がかからないように、75ccにしました。

キタコライトボアアップキット75cc

リトルカブは、適合車種B/Cの方になります。

ボアアップのために購入した工具等

トルクレンチ

シリンダー、シリンダーヘッド周りの組立は、指定トルクで締め付けしなかった場合、破損や緩みによるトラブルにもつながるため、トルクレンチの使用をお勧めします。

ボルトサイズはM5やM6などで、8~12N・m(0.8~1.2kgf・m)くらいです。

機械式は「カックン」が鳴らなかったとか、わかりにくいなど評判もまちまちだったので、実際にかかっているトルクがわかりやすいデジタル式にしました。

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

スクレーパー(ガスケット剥がし)

古いガスケットは全て剥がして新しいガスケットを使って組み立てる必要があります。シリンダーやシリンダーヘッドの当り面にキズをつけないように剥がすためにはちゃんとしたスクレーパーがおすすめです。

京都機械工具(KTC) ステンレススクレーパー KZ122 刃幅:22mm

タペットアジャストレンチ

使用頻度は少ないでしょうが購入しました。

キタコ(KITACO) タペットアジャストレンチ 口型アジャストスクリュー対応 674-0900210

シックネスゲージ

シンワ測定(Shinwa Sokutei) シックネスゲージ B 100mm 9枚組 73780

ボアアップキットの組み付け方虎の巻

ボアアップキットにも小さい説明書が入ってましたが、これがあれば安心です。

キタコ(KITACO) ボアアップキットの組み付け方 虎の巻 Vol.4(腰上篇) モンキー(MONKEY)/カブ系横型エンジン

廃油処理剤

エーモン(amon) 新型ポイパック 廃油処理材 吸収力・保持力アップ 2.5L 可燃ゴミとして処理が可能 8813

オイル

Honda(ホンダ) 2輪用エンジンオイル ウルトラ G1 SL 5W-30 4サイクル用 1L 08232-99971

ドレンパッキン

オイル交換後に必要なドレンボルト用のワッシャーです。

STRAIGHT/ストレート) ドレンパッキン バイク用 5ピース M12×20mm×2.0T

ボアアップ作業

オイルを抜く

まず始めにエンジンオイルを抜きます。

エンジン周辺パーツの取り外し

シリンダーヘッドにつながる、プラグ、インテークマニホールド、マフラーを取り外していきます。

エアクリーナーを取り外しましたが、今回はキャブレターはできるだけ触らないように準備していきました。

インテークマニホールドとシリンダーヘッドを固定するボルトを外して、キャブレター内のガソリンもそのままで、あまり傾けないように廃材の電線をマニホールドにかけて、フレームから吊り下げるように持ち上げて固定しました。

さて、分解するときは、圧縮上死点(吸気バルブ、排気バルブが閉まって、ピストンがヘッド側に上がった位置。バルブを動作させる吸気・排気のカムが両方のロッカーアームを押していない状態。)にする必要があります。

上の確認用の穴でTの線を合わせ、

シリンダーヘッド側で丸印が左側の線と重なるところが圧縮上死点になります。その位置で分解をしていきます。

スプロケットを固定している2本のボルトを外して、スプロケットを外しますが、チェーンを奥に入っていかないように針金等をかけておきます。私は廃材の電気のコードを使いましたが、スプロケットの○印のところにかかっていたチェーンの部分に赤いコードを入れて組み立て時に合わせやすいようにしました。

紙ガスケットは一度分解すると破れたりしてシール効果はなくなるので、きれいに剥がして接触面をきれいにしておく必要があります。

スクレーパーで根気よく剥がします。

ここで問題が発生しました。

シリンダーヘッドを車体左側で固定している十字穴付きのボルトがどうしても緩みません。ソケットや眼鏡レンチも入らないので力がかからないです。

ボルト周りや裏の穴からCRC556を拭いてしばらくおいておきましたが、やはりダメでした。

どうしようもないので、ボルトの頭を切ることにしました。もしネジ部の固着が原因でネジが残ったとしても、シリンダーは交換するのでまあいいかということで、鉄ノコで切断開始。切粉がスプロケットにかからないように養生しています。

半分くらい切れたところで、スパナで回してみると、、、

回りました!やっぱり接触面で固着するのはネジ部よりはボルトの頭ですね。半分以上切ってしまいましたが、ここまで切らなくても回ったかもしれません。

プラスチックハンマーで横から叩いても、ガスケットで密着しているのか動きませんでした。

接触面にマイナスドライバーをあててこじ開けるのも、面を傷つけるのでダメ。

衝撃で壊れる恐れのある冷却フィン以外のところにドライバーを当てて、引き離す方向にドライバーをプラスチックハンマーで叩くと外れました。

ノーマル50ccとボアアップキット75ccの比較です。

当然ストロークが変わるわけではないので、面積が1.5倍ということですが、結構大きくなるんですね。

ここまででこの日の作業は終わりにしました。エンジン内にゴミが入らないように養生をしておきます。

その2に続く

リトルカブを75ccにボアアップ(その2)
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。 前回の記事では元のエンジンのピストン、シリンダー等の分解まで書きました。 今回は新しいピストンにピストンリングを組み付けるところからです。 ボアアップ作業 ピストンリング組み付け ピストンリ...

コメント