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普通自動二輪免許を取得できたので、リトルカブのエンジンをボアアップしました。(記事作成中)
ボアアップキットの購入
私が購入したのは、キタコのライトボアアップキット75ccです。
リトルカブは、適合車種B/Cの方になります。
ボアアップのために購入した工具等
トルクレンチ
シリンダー、シリンダーヘッド周りの締め付けは、指定トルクで締め付けしなかったことによる破損や緩みの影響が大きいため、トルクレンチの使用をお勧めします。
ボルトサイズはM5やM6などで、8~12N・m(0.8~1.2kgf・m)くらいです。
機械式は「カックン」が鳴らなかったとか、わかりにくいなど評判もまちまちだったので、実際にかかっているトルクがわかりやすいデジタル式にしました。
SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060
スクレーパー(ガスケット剥がし)
京都機械工具(KTC) ステンレススクレーパー KZ122 刃幅:22mm
タペットアジャストレンチ
キタコ(KITACO) タペットアジャストレンチ 口型アジャストスクリュー対応 674-0900210
シックネスゲージ
ボアアップキットの組み付け方虎の巻
廃油処理剤
オイル
ドレンパッキン
ボアアップ作業
オイルを抜く
まず始めにエンジンオイルを抜きます。
エンジン周辺パーツの取り外し
シリンダーヘッドにつながる、プラグ、インテークマニホールド、マフラーを取り外していきます。
エアクリーナーを取り外しましたが、今回はキャブレターはできるだけ触らないように準備していきました。
インテークマニホールドとシリンダーヘッドを固定するボルトを外して、キャブレター内のガソリンもそのままで、あまり傾けないように廃材の電線をマニホールドにかけて、フレームから吊り下げるように持ち上げて固定しました。
さて、分解するときは、圧縮上死点(吸気バルブ、排気バルブが閉まって、ピストンがヘッド側に上がった位置。バルブを動作させる吸気・排気のカムが両方のロッカーアームを押していない状態。)にする必要があります。
スプロケットを固定している2本のボルトを外して、スプロケットを外しますが、チェーンを奥に入っていかないように針金等をかけておきます。私は廃材の電気のコードを使いましたが、スプロケットの○印のところにかかっていたチェーンの部分に赤いコードを入れて組み立て時に合わせやすいようにしました。
紙ガスケットは一度分解すると破れたりしてシール効果はなくなるので、きれいに剥がして接触面をきれいにしておく必要があります。
スクレーパーで根気よく剥がしました。
ここで問題が発生しました。
シリンダーヘッドを車体左側で固定している十字穴付きのボルトがどうしても緩みません。ソケットや眼鏡レンチも入らないので力がかからないです。
ボルト周りや裏の穴からCRC556を拭いてしばらくおいておきましたが、やはりダメでした。
どうしようもないので、ボルトの頭を切ることにしました。もしネジ部の固着が原因でネジが残ったとしても、シリンダーは交換するのでまあいいかということで、鉄ノコで切断開始。切粉がスプロケットにかからないように養生しています。
半分くらい切れたところで、スパナで回してみると、、、
回りました!やっぱり接触面で固着するのはネジ部よりはボルトの頭ですね。半分以上切ってしまいましたが、ここまで切らなくても回ったかもしれません。
プラスチックハンマーで横から叩いても、ガスケットで密着しているのか動きませんでした。
接触面にマイナスドライバーをあててこじ開けるのも、面を傷つけるのでダメ。
衝撃で壊れる恐れのある冷却フィン以外のところにドライバーを当てて、引き離す方向にドライバーをプラスチックハンマーで叩くと外れました。
ノーマル50ccとボアアップキット75ccの比較です。
当然ストロークが変わるわけではないので、面積が1.5倍ということですが、結構大きくなるんですね。
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