FXとは
FXとは、Foreign Exchange の略で、外国為替証拠金取引のことです。
ニュースの終わりに、「株式相場」の日経平均株価とともに「円相場」も出てきますが、「1ドル○○円○○銭で取引されています」というあれですね。為替も株と同じようにネットで取引ができます。
FXと言えば、デイトレード(1日のうちで売買を終える短期の取引)やスキャルピング(デイトレードよりももっと短い時間の取引。数秒の値動きを捉えて利益を重ねていくもの。語源は皮を剥ぐという意味。)で何億も稼いだ専業トレーダーのことや、サラリーマンの副業でも給料以上稼いだなど、ネット上にはいろんな情報がありますが、ここでは稼げていない人の身近な情報として!?(笑)、記事を書きます。
株は少額ですが10年以上やっていました。サラリーマンの小遣い貯金の範囲なので小さな額ですが、ちょっと増え、ちょっと減り・・・。あまり投資と言えるようなものではないですが、何もしないよりは楽しいし勉強にもなります。
株は、持っていない株を売ることはできません(信用取引では「空売り」ができます。)。同じように為替レートに関連するものとして外貨預金がありますが、外貨預金は、円を例えば米ドルに交換し、米ドルの金利や為替レートの円安への変動(例:1ドル=100円→1ドル=110円)を期待するもの。ドルを持っていないのにドルを売ることはできません。
FXは外貨預金のように通貨を交換する取引ではなく、「買ったら売る」、「売ったら買う」という新規取引と反対の決済取引をして、その差額を利益として受け取ったり、損失として支払う取引です。
イメージとしては、権利だけの売買ですから、「買い」だけでなく「売り」から入ることができます。通貨の上がり下がり傾向の両方で利益を狙うことができます。
レバレッジと証拠金維持率
レバレッジ
FXは「レバレッジ」(もとは「てこ」の意味。少額の証拠金で資金以上の売買ができることからこう呼ばれます。)があって、少額の資金から始められます。
このことが逆に、「ついついお金を突っ込んでしまって危険!」というイメージにつながっているのだと思いますが、このレバレッジを理解して、レバレッジをあまり高くしないように管理することが重要です。レバレッジを高くすればするほど、ハイリスク・ハイリターンということになります。
レバレッジは、一般的に個人口座では最大25倍ですので、最大で証拠金の25倍の取引が可能です。
この最大レバレッジの25倍というのは、単純に言えば、1米ドル=100円とすると、4万円の資金で、1万通貨(100万円)の取引が可能ということになります。
【レバレッジの計算方法】
レバレッジは保有建玉(たてぎょく。新規の「買い」または「売り」で保有して未決済のもの。)の時価総額に対する口座資金の割合で求められます。
レバレッジ(倍)
=(建玉数量×現在レート)÷ 時価評価総額
例1
口座に100万円入金
1ドル=100円のときに、1万通貨を保有した場合。
(100円×1万通貨)÷100万円 = 1
⇒レバレッジは1倍
例2
口座に20万円入金
1ドル=100円のときに、1万通貨を保有した場合。
(100円×1万通貨)÷20万円 = 5
⇒レバレッジは5倍となります。
証拠金維持率
もうひとつ関連する数値があって、証拠金維持率(口座維持率)というものがあります。
証拠金維持率(%)
= 時価評価総額 ÷ 必要証拠金 × 100
レバレッジとの関係は、
証拠金維持率(%)
= 2500 ÷ レバレッジ
(例)レバレッジと証拠金維持率の対応
レバレッジ1倍 ⇔ 証拠金維持率2500%
レバレッジ5倍 ⇔ 証拠金維持率500%
レバレッジ10倍 ⇔ 証拠金維持率250%
レバレッジ25倍 ⇔ 証拠金維持率100%
建玉のレート変動により含み損が発生したときには、時価評価総額は含み損の分だけ減少していきます。そのため、レバレッジが上がり、証拠金維持率が下がっていくことになります。
証拠金維持率100%以下の設定ライン(FX会社によって異なります。)で、自動ロスカット(強制ロスカット)と呼ばれる自動決済がされます。これは、資金を守る安全装置のようなものです。
FX口座開設
私のFX経歴ですが、2017年8月に「外為オンライン」でデモ口座を作ったのが始めです。その後、正式に口座を作り、自動売買のシステムやスプレッド(手数料のようなもの。買と売の価格差)の違いなどもいろいろあって、口座を作るのは無料ですから、「FXプライム by GMO」、「GMOクリック証券」でも口座を作りました。
(公式ホームページ)
外為オンライン iサイクル2という自動売買が使えます。
FXプライム by GMO ちょいトレFXシステムトレードが使えます。(レンタルサーバー必要)
GMOクリック証券 スプレッドが小さくアプリも使いやすいです。
FXのスワップ狙い
スワップポイント
FXでは、安く買って高く売る、又は高く売って安く買うといった売買(いわゆるトレード)を繰り返して利益を出すことが一般的に知られていますが、保有することで利息のようなスワップポイントを得ることができます。
2019年2月、1日のスワップは、米ドル/円(1万通貨)では、 買ポジションSWAPが75円、売ポジションSWAPが−78円(マイナスは逆に支払う)程度ありました。
いくつかのスワップの大きい通貨ペア(米ドル/円の買、豪ドル/ユーロの売、トルコリラ/円の買、米ドル/スイスフランの買)を計4万通貨保有して、毎日約350円ゲットです。毎日350円でも月に1万円になりますので、そのお金が増えれば、買い増しして、どんどん資金が増えていく…と安易に考えていたのですが…。
含み損に耐えた結果・・・
ポジションを持つと為替レートによって評価額は変動しますが、その動きはスワップ益どころではありません。
例えば1円の下落で1万円のマイナス、そして4万通貨あると4万円のマイナスです。
口座資金が不足して強制ロスカットにならないように資金管理が必要です。
長いトレンドで見て、平均的な為替レートでポジションを持って、スワップを取り続ければ絶対プラスとも言えますが、昨年は、アメリカと中国の貿易摩擦、米ドルの利下げ(スワップも下がった!)…と環境が悪くなりました。トランプ大統領の一言でドカーンです。(涙)
下落し続けそうなトルコリラ/円を手放し、豪ドル/ユーロの売を2万通貨、米ドル/円の買を1万通貨保有で、スワップは100円ちょっと。含み損は数万円で推移。いつかは戻ってくるだろうと期待していました。
そして、新型コロナウイルスの感染拡大で世界が混乱するなか、どんどん円高ドル安が進み、2020年3月9日、1ドル101円台まで達し・・・、強制ロスカットとなりました。(呆然・・・)
![](https://oklog.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_3073-1024x401.png)
教訓(ずっと言われ続けていることですが)
・何が起こるかわからないので長期保有は危険。
・長期保有するなら強制ロスカットにならないくらい資金を入れておく。
・スワップポイントは、いつまでも約束されているわけではありません。2020年5月末には米ドル/円1万通貨(買スワップ)は10円程度にまで下がってしまいました。
新型コロナウイルスによる経済環境悪化、原油安の影響によるドル安で、強制ロスカットとなり大打撃を受けましたので、ちょっとFXはお休みしています。短期トレードで利益が出せるように勉強していこうと思っています。
コメント